販売店一覧

2022年秋晴れの日、わたしたちは仕上がってきたばかりの試刷缶を持って旧開智学校、松本城を訪れ、国宝としての展望から今回の〈松本缶〉デザインについてなど、お話をお伺いしました。

旧開智学校

旧開智学校

旧開智学校について

2019年に近代建築としての学校建築としては初めて国宝に指定された建物そのものが見どころですね。現在は工事中ですが、また工事が終わったら見に来てほしいです。 2021年年6月より耐震工事中。2024年秋頃完成予定

――2023年は旧開智学校開校150周年という節目の年となりますが、お気持ちはいかがですか?

当時の旧開智学校の校舎は、建築費用の7割ぐらいが地元の人たちの出資によって建築されました。長野県は教育県と言われますが、昔から教育熱心だった様子が分かります。人々の想いで続いてきたので、今後も200年、250年と継いでいかなくてはならないという思いです。

――県内でも10個しかない国宝として今後の展望などはありますか?

県内で国宝建造物が2つあるのは松本市のみ。県内はもちろんですが、近代学校建築としての国宝指定というのは日本でも初というオンリーワンな特徴がありますので、そちらを押し出していきたいです。

――松本城との関係性は?

国宝指定という歴史でいうと、松本城は大先輩にあたります。松本市で国宝指定されているものはこの2つだけで、それがたまたま近くに立地しているので、周遊のような形で、松本城〉へ行ったら旧開智学校へ。旧開智学校へいったら松本城へ。というような形で一緒に松本を盛り上げていければと思います。

――今回の弊社とのコラボについてひとこと

松本城も明治の修理から110周年という節目ということで、ちょうどこちらも節目の年でたまたま一緒ということで、松本だけでなく県内の人に手に取って頂ける機会をいただけたということでありがたいお話です。

デザインについて

旧開智学校デザインラフ

――窓の数が左右で違いますよね?あれってどういった理由なんですかね?

私も気になっているのですが、理由は定かでないようですね。

――斜めからみると窓の数が同じに見えるようにしたという話をどこかでききましたがどうしてなんでしょうね。

現在地への移転前は、正門に立つと校舎が斜めに見えるようになっていました。正門から奇麗に見えるように左右を非対称にしたという説もありますが、真相は謎です。

――今回の缶には映り込んでいないのですが、もともとのデザインとしてはきちんとアシンメトリーにしています。

そうですね。擬洋風建築らしい部分をうまく再現していただいています。

――缶の印刷では、紙の印刷ほど細かい表現ができないので、そういった面も考慮して、それでもできるだけ近づけたいなと思ってデザインしております。

どうもありがとうございました。非常に上手にデフォルメしていただいていると思います。

――デザインの構想段階から《開智学校》という文字が読めればいいねと思ってつくったので、ルーペで覗き込んでもらえればと思います(笑)

大丈夫です、ルーペなくても読めますよ(笑)そこは確かに大事なところだと思いますし、しっかり描いていただけてありがとうございます。書き込みがすごいなあと実際に缶を手に取って見てみて思います。

新素材?!

――今回は時間の都合上かなわなかったのですが、松本の名産品を七味の素材にするとしたらどんなものが考えられそうですか?

松本一本ねぎなどはいかがでしょうか。七味の中に入れることができるのかはわかりませんが、乾燥して粉砕して入れられれば面白いのかなと思います。