照りつける太陽の日差しのなかに、セミの声が混じるようになってきました。
自社農場のメイン圃場には、トウガラシの緑とシソの赤紫のラインがくっきりと浮かび上がってきています。
自社農場は現在、これから約3か月続く収穫シーズンに入りました。7月はそのトップバッターである「青花椒」と「山椒」をご紹介いたします。
まずは青花椒から。
7月1日、針山のようなトゲをかき分け、枝先に付いた花椒の房を収穫しました。
花椒とは中国原産の香辛料で、山椒と比較して柑橘や花を胸元で抱き締めたような濃厚な香りが特徴です。
通常は成熟した赤色の果実を使用するのですが、青花椒はまた一味違う軽やかな香りが楽しめます。手袋からも青花椒の香りが漂い、思わず深呼吸をしてしまいます。
青花椒は、直営店での調合サービス（カスタムブレンド）素材として提供を予定しております。この時期だからこそ楽しめる初夏の柔らかな香り、ぜひお試しください！
青花椒の収穫が終わったら、次は山椒の収穫が始まります。
日陰が心地よい小さな森へ向かうと、鈴なりの山椒が私たちを待っていました。
はしごと身体を上手く木に這わせ、果実を漏れなく収穫します。ぷち、と収穫する度に山椒の良い香りが......午後のそよ風と相まって肺いっぱいに広がります。
山椒も花椒と同様、ぶどうの房のように実を付けます。夢中で収穫していると、右手にも左手にも果実が溢れ、気付けば収穫袋もいっぱいに......取り逃しを見つけると、「そこ！そこ！」と掛け声が木の下から湧いてくるのも、山椒の収穫ならではの光景。
今年は豊作の予感！有難い重さを感じながらの収穫となりました。
また、青花椒と山椒以外にも、弊社の本店に併設された「横町カフェ」で提供する夏野菜の収穫も始まりました。カフェ自慢のカレーに彩りを添える自社農場産野菜、そちらもぜひご賞味ください！
自社農場では、無事に緑色の実りに満ちたスタートを切ることができました。
この夏、何事もなく作物たちが成長することを祈るばかりです......
