あの7月の日照りはどこへ行ったのか、今年の空梅雨を巻き返すような恵みの雨が続いています。
自社農場では順調に収穫が進んでおり、緑色の山椒から、圃場に赤紫のラインを描いていた紫蘇にバトンタッチされています。
風が涼しいとある日、大振りの葉を身に付けた紫蘇たちの収穫が始まりました。
7月の少雨の影響で、今年は葉も草丈も小さいかな......と不安でしたが、いざ腕に抱くと、彼らの体は大きくずっしりと重くなっていました。
トラックに積み込む際の1束の重さは約15kg。腕が回らないほどのボリュームです。この日の収穫量は370kg!収穫していた私たちも驚きです。
最後の紫蘇の束をトラックに乗せ、収穫完了!刈り取った大量の紫蘇を乗せ、次の会場に移ります。
お米の脱穀機のような「紫蘇」の葉を「もぐ」機械、その名も「シソモーグ」を使って枝から葉をむしり取ります。
機械の中に紫蘇を枝ごと突っ込んでは引いて、突っ込んでは引いて......。この動きを繰り返すと機械から出る風も相まって、まるで馬の手綱を持って駆け抜けている気分に......。
しかし、油断していると枝も吸い込まれるので要注意!根本の葉まで残さず回収します。
もぎ取った紫蘇をジャブジャブと洗っていくと、見えない土汚れがどんどん落ちていきます。この白色の泡は......なんと紫蘇のアクなんです。
この後も念入りに何度も洗浄し、乾燥・選別を経て七味やKongen Sweetsの素材として使用されます。自社農場の夏の香り、ぜひお試しください!
厳しい夏を乗り越えた自社農場。徐々に唐辛子の収穫も始まり、9月と10月には収穫期最大のピークがやってきます。
暑い日が続きますが、良いスタートが切れるよう、圃場管理だけではなく体調管理もしっかりしつつ収穫最盛期を迎えたいです。