秋が過ぎ去って1か月。
朝方、雪をまとった北信五岳が朝焼けに照らされ、山の斜面がほのかな赤色に色づく季節となりました。自社農場は現在、農作業はオフシーズンに突入し、来年度に向けた作業をどんどん進めています。
まずは冬のメイン作業であるもぎ取りから!
トップバッターは、10月のブログで紹介した「三鷹」です。「三鷹」は果実が大きめながら、辛味もしっかりとある頼れる唐辛子です。


ツヤのある大きな果実を、素早く丁寧にもぎ取っていきます。今年はアブラムシ被害が多く、果実の出来はどうかな、と不安でしたが......。その心配は杞憂だったようで、曲がりの少ない立派な果実に成長してくれました!

この「三鷹」は七味だけではなく、弊社の「KONGEN SPICE」シリーズの1つである「三鷹唐辛子(さや)」に使用しておりますので、ぜひお試しください!
午後、とあるハウスに行ってみると、なにやら緑色の札を付けた唐辛子が干してありました。

実はこの唐辛子たち、七味用ではなく、来年の種取り用の特別な唐辛子なのです。自社農場で栽培しているほぼ全ての唐辛子は、この種取り用唐辛子たちの種で賄っています。
特徴や辛さを1個体ずつチェックし、辛味が強く栽培しやすい唐辛子を選んでいきます。

そしてもぎ取った種取り用唐辛子は、混ざらないように乾燥させ、涼しい場所で一旦お休みさせます。

写真の「信八」は、自社農場で種取りを始めて10年が経ちました。「信八」の姿をこの先10年、20年と長く保つための重要な仕事もこの冬に行います。
唐辛子以外にも、来年度の作付計画や農機具のメンテナンスなどなど......。次の春はあっという間にやってきます。しっかり備えて、3月から始まる育苗を迎えられればと思います。

今年も雪の多い年末になると思っていましたが、比較的晴れ間の多い12月でした。例年、冬は曇りがちなので、太陽が出ているだけでも気分が明るくなりますよね。
自社農場は温かい日差しに包まれながら、2025年を締めくくることが出来そうです。
今年も農場便りをご覧いただき、ありがとうございました!皆様、よいお年をお迎えください。